ゼロの焦点 Zero Focus -松本清張 Seicho Matsumoto-

松本清張さん著の「ゼロの焦点」を読んで一言。新婚ほやほやで夫が失踪し、それを探す妻の物語。昭和の時代、特別な知識を持つわけでもない妻が僅かな情報を元に夫の足取りを探し当てる姿には、現代の我々も見習うべきところが多いだろう。

ゼロの焦点 -松本清張-


松本清張さん作品で、広末涼子さん、中谷美紀さん、木村多江さんら
が出演で映画化もされた有名な作品です。

何を隠そう、僕もこの作品は先に映画で見ました。

新婚ほやほやで夫が失踪し、それを探す妻の物語。
その心情を現すように、
映画自体も暗い雰囲気がよく出ていい作品だったので頭に残っていて、
ふらっと立ち寄ったブックオフにあったので、思わず衝動買いしました。

結構前に映画を見たにもかかわらず、意外と映像が頭に残っていて、
それをフラッシュバックしながら読んでいたのですが、
よくありがちな映画と小説ではまったく感じが違うということもなく、
映画がよく作りこまれていたのだと、改めて感じさせてもらいました。
(もちろん、最後の終わり方だったりは違いますけど)

プロではなく、素人である主人公が、夫の失踪の謎にたどり着くためには、
??と思ったことについて、徹底的に考え調べ追求して行くだけ、
そこにどんな事実があっても、受け止めていく主人公の強さはすごいです。

実社会でも、疑問はないがしろにせずしっかり確認しろ!
と、言うことですかねぇ・・・

昭和、とりわけ戦後の混乱を背景に描かれた作品は、
自分たちが生きている今の時代と本質はあまり変わらないのかもしれない、
と感じさせてくれる作品でした。


Dの複合 Complex of D ‐松本清張 Seicho Matsumoto‐

松本清張さん著の「Dの複合」を読んで一言。完全犯罪を「犯人が、己の意図したことを全て完全に達成する」と定義するならば、この作品は完全犯罪の物語。

Dの複合 ‐松本清張‐


はい、何を隠そう、うちの父様が松本清張さんの大ファンでございまして、
大学のころから、ずっと薦められておりましたが、ずっと読むのを拒否しておりました。
そのころは、活字に興味がなかったからです。

しかし、去年から小説を本格的に読み出し、ついに読んでしまいました。
松本清張作品の中でも、特に面白いといっていたDの複合。。。

面白かったです!
いろいろなサスペンスがありますが、完全犯罪の部類ですね。
完全犯罪、というと、人によって定義も違ってくると思いますが、この場合は「犯人が、己の意図したことを全て完全に達成する」ことを定義しています。

そういう意味で、この話の犯人は目的を達成します、
そのためのたくさんの伏線。。。あ、そのためのたくさんの複合。

全てが重なったとき、全ての背景がわかったとき、
小説とはいえ、人の人生には全て背景があり、ドラマがあるなと思いました。