学資保険の仕組み 〜僕が学資保険が嫌いな7つの理由〜

蛇足だが、僕は貯蓄性があるといっても学資保険への加入はおススメしていない。
厳しい言い方をするならば学資保険は、子供の為だといいながら、自分たちの手で資産運用をする事を放棄した親達の怠慢の逃げ道的商品だと思っている。

そして、そのような個人的な意見は置いておいても、あまり学資保険ってお勧めしない。

その理由を自分なりにまとめる。

1.利回りが低い
これは学資保険に限った事ではないのだが、今現存する保険は利回りが低い。
利回りが高いものでも返戻率130%、裏技を使っても150%が精一杯だ。300万円受け取る為に130%の保険でも、230万円そこそこは保険料を支払わないと行けない。たった70万円の利益を例えば子供が18歳になるまでに作る事が出来ないのだろうか?もう一度よく考えてみてほしい。
商品によっては、色々な特約が付いているが故返戻率100%を切る製品も存在する等、貯蓄性重視の保険のはずなのに、最悪の場合何の為の資産運用かわからないようなモノまで存在している。
2.資金がホールドされる
これは生存保険の最も嫌な部分のひとつではあるが、満期になるまで引き下ろしが出来ない。引き下ろしたい場合は相当のペナルティ(解約金)を支払い解約というかたちで引き下ろす事しか出来ない、という条件のもと、満期まで月々の支払いと、責任準備金を保険会社にホールドされてしまう。使いたい時に使えないお金が存在する事を許容出来る人はいいのかもしれないが、出来るだけそのようなお金は少ない方がいいに限る。
3.解約返戻金が低い
上に書いた通り、基本的には満期まで契約者側の資金を確実に確保運用する事によって、保険会社はその利回りを保証している。大体保険料払込終了時期から、保険金受取時期にはタイムラグが数年あるが、この間に一気に複利運用によって利回りを確保するのだ。よって、途中で解約された場合は十分な運用益を確保出来ておらず、逆に事業費(経費)のみが差し引かれた状態の為、途中解約による解約返戻金がどうしても低くなってしまうのだ。
4.無駄な保障がついている
貯蓄性の保険である学資保険には、無駄な保障が付いている場合が多い。
まず一番多いのが、契約者(親)が死んだ時に、支払いが免除され満期時保険が受け取れるというもの。たびたびこれはメリットとして挙げられるのだが、そもそも親が死んでしまった場合の状況を考えてほしい。確かに数百万円程度のお金が受け取れるという事はいい事ではあるが、おそらく学資保険に加入するほどの親の事だから生命保険にも加入しているだろうし、小さい時に親を亡くすという状況になる事自体がよくない事ではあるし、満期保険金が受け取れる時期は自分が18歳になってからだし、メリットとして挙げるほどのことかな?と思う。
そして、次に多いのが子供の万が一の時の保障だ。これも極端な例で子供が死亡した場合、その悲しみをお金では補えません。事故時の保障といっても、地域によっては子供の医療費は無料の地域もあるし、高額療養費制度もあるし、必要性はよく吟味が必要だ。
5.インフレ等円の価値の下落相場に弱い
別のコラムでも述べたが、満期時の保険金額が決まっている種類の保険は、インフレ等円の価値の下落によって、想定していた将来必要金額に対して、保険金額が足りなくなってしまうリスクを回避する事が出来ない。もちろん逆のケースもあり得るわけだが、その場合はこの保険金は価値があるかもしれないが、世の中は確実に不景気であり、他の心配が必要だろう。
6.税金面で損をする
これは、受取人が”親”か”子供”かで変わってくる。
契約者は”親”だから、”親”が受け取る場合は所得税、”子供”が受け取る場合は贈与税の対象となるだろう(親が生存の前提)。
例えば、返戻率130%、満期時300万円の契約だったとしよう。その場合、総支払い保険料は約230万円となるわけだが、
今の税制度の場合で比較してみると、
所得税の場合
(300万円ー(230万円+50万円(特別控除額)))×1/2=10万円 の税金がかかる

贈与税の場合
(300万円ー110万円(基礎控除))×10%=19万円 の税金がかかる

つまり、どちらにしても10万円以上の税金がかかり、結果実際手元に残る返戻金は減るという事になる。
返戻率が110%など利率が下がれば、もちろん所得税の方は支払う税金も減る。

ちなみに、生命保険料控除の話は営業マンから聞いて知っている人も多いだろうが、学資保険は一般生命保険料にあたる。
契約者である親は、学資保険に入るような人であればおそらく自身も生命保険や医療保険に加入しているだろう。この場合の生命保険も一般生命保険料にあたるので、この合計(学資保険料+生命保険料+医療保険など)に対する控除対象保険料額は合計8万円だ。つまり、生命保険料控除が本当に満足いく金額受け取れるかどうかは、微妙だろう。

もし、学資保険に加入するなら、誰が受け取るか?どう受け取るか?を”きっちり教えてくれる誰か”と相談するべきだろう。

7.そもそも、誰が子供が大学に行くと決めたのか?
これが最も学資保険が嫌いな理由だ。いつ、だれが子供が大学に行くと決めた?
もちろん、受け取る学資保険金の用途は表向き決められている場合でも支払われてからの用途は実質自由だ。
よってこれは気分の問題なのだが、どうも気に食わない。”学費”というキーワードを盾に無知な消費者から利回りの低い金融商品の契約を取ろうという意図がうかがえるので残念だ。

僕は将来、お金を与える親ではなく、お金の稼ぎ方を与える親になりたいと思う。


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