保険金不払い問題と自己防衛策 〜あなたは自分の契約内容(約款)を理解していますか?〜

万が一の時の為に契約している保険金、まさか支払われない等という事があれば困ってしまうどころか、契約不履行で訴えるべき所だが、実はこの保険金不払い問題は、過去から保険業界に蔓延る顧客軽視、そして利益至上主義の結果だと考えられている。

過去この保険金不払い問題が無かった生命保険会社は少ない。
そのため、金融庁から行政処分を受けた保険会社は多数に渡る。

まさに業界全体の信用を失墜させたこの大事件は、何故起こってしまったのか?
それは、様々な意見と事実とそして憶測が議論された事だが、やはり顧客を軽視して、利益を追求せざるを得なかった、保険業界全体の構造の問題だったと考えている。(この一連の連載の中にいくつも原因は挙げている)

ざっくり項目として、

  • 不適切な不払い
  • 支払い漏れ
  • 請求勧告漏れ

が、不払い問題として挙げられる。

挙げ句の果てには契約不備を理由にした支払いの拒否等というものも存在したが、大きくは上記の3つだ。

不適切な不払いはその名の通り生命保険会社が正当な理由なしに支払いを拒否した案件であり問題外だが、支払い漏れも、請求勧告漏れも、本来契約者からの請求が無くても、生命保険という金融商品の性質上、生命保険会社側から能動的に支払われるべきものであるという理念を放棄し、請求が無いから支払わなくていい等という、穿った見方をすればチョロまかす事で自分たちの利益を守りたいという保険会社側の意図が見えてもおかしくないモノだったのだ。

さて、既に起こってしまった事に対して、もちろん業界を挙げて改善をしているのだが、一度墜ちた信用は、そう簡単には戻らない。

ならば、我々契約者は一体どのように自己防衛をすればいいのだろうか?

それは、「限りなくシンプルな保険契約をすること」だと思う。
簡単に言うと、主契約のみで、特約云々を一切つけない、という事だ。

自分の契約内容を自分で把握出来ていれば、向こうが支払ってこなくても自分から請求する事が出来る。
生命保険も、受取人が把握出来ていれば、きっちり請求する事が出来る。

もちろん、多くの場合きっちり支払われるよう今は改善されている。
その上で、万が一の保障を確実に受け取る為に、僕たちが出来る事は自分がした契約はきっちり理解する事、だ。
正直、今まで保険の相談を受けてきた人達の8割くらいは、自分の保険契約の内容を聞いた時、しっかり把握していない。
そんな事では、保険金が支払われないという事態が起こる可能性がある事をここに苦言を呈しておきたい。

前に記事にも書いたが、保険商品はイコール約款である、という事も出来るほど、約款に書かれている事項がそのまま履行される。
支払いが受け取れると思っていました、とか支払いが受け取れると思っていませんでした、などという事後の言い訳は契約社会では通用しない。
約款は必ず目を通しておこう。

それにしても、契約案件は何でも自分の理解を超える商品の契約は避けるべきだといえるのだが。


コメントを残す