平均入院日数と自己負担費用と先進医療と。 〜医療保険加入を考える指標例〜

平均入院日数

さて、公的医療保障制度及び高額医療費制度は日本における最高の医療保険であり、民間の医療保険はそれを補完するものだ、と述べましたが、では、その”補完”とはどれ位をベースに考えればいいのでしょうか?

これも、人によって当然考え方が違うので一概には言えませんが、僕ならこう考えますという一例を示したいと思います。

キーワードは、平均入院日数と自己負担費用と先進医療です。

現在における医療保険は、入院日額の保障と、先進医療を受ける際の自己負担費用に対して保険金がおりるケースが多いかと思います。

では、それぞれどの程度なのか?頭に入っている人はなかなかいないでしょう。
これ、簡単に調べる事が出来ます。

平均入院日数
出典:厚生労働省「患者調査」/平成23年

まずこれが平均入院日数。これを見ると100日を超えるものは4種類しかありません。
意外とガンは入院日数は少ないのです。
そして、見てわかる通り、1位は”障害”です。2位、3位はいわゆる“ボケ“です。
この入院が長期化する症状に対して、保険金は支払われるのでしょうか?
それぞれの保険をしっかり確認したい所です。
ちなみに、障害であれば社会保障制度による障害年金が支給されるので、この点も考慮したいところです。

そして、それを除くと本当に100日を超えるものは最近は少ない事がわかります。

次に自己負担費用です。

入院時の自己負担費用
出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度

これが、高額医療費制度適用後で、治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含んだ総額です。全てを合わせた平均が22.7万円と出ています。
この数字をどう見るかですが、一つの指標として参考に出来るのではないでしょうか。

先進医療の例
出典:中央社会保険医療協議会「平成24年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」

先進医療の実績
中央社会保険医療協議会「平成24年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」より

そして最後に先進医療に対する自己負担です。
大体の保険で1000万円、最近では2000万円まで保障します、なんて保険も出ていますが、果たしてそんなに必要なのでしょうか?
上記の通り、年間の実施患者数は僅かに15,000人弱。なお、2010年に新たにガン患者として診断された罹患数は約80万人。もちろんその前の年も、その前の年も70万人を超える方ががん患者として診断されておりそう考えるとがん患者の僅か1%程度が先進医療を受けていると考えても良さそうです。

もちろん保障ですから、万が一に備える必要がありますが、必要以上に契約する必要は無いでしょう。
ちなみに、「局所的に限定された状態の陽子線治療」というのはガン治療なので、やはりガンの治療を先進医療で、となるケースが高額となるようです。

以上、簡単に民間の医療保険の内容を決めるのに基本となる3つの指標について見てみました。
保障ですから、もちろんあるに越した事は無いですが、必要以上に保障をつける事によって将来資産を食いつぶすことにならないようにしたい所です。


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