「生命保険は解約すると損ですよ」というセールストークは本当か!? 〜保険を売る人は絶対に「保険は要らない」とは言わない〜

「生命保険は解約すると損ですよ」というセールストークは保険に加入する事を検討した事がある人なら聞いた事がある有名な言葉だろう。

まず、これについては一概にはそういう事は無いという事を伝えたい。

掛け捨てのベーシックな生命保険に加入している人であれば、不要になったら解約しても何も損する事は無い。
解約返戻金がないので、早期解約によるペナルティ自体がないからだ。
もちろん、もう一度加入したいと思った場合に、健康上の問題で加入出来なかったり、加齢によって保険料が割高になってしまう可能性もあるが、それは損ではなく、適切な保険契約への是正といえるだろう。

そして、その他の生命保険において、「(早期)解約で損をする」というのは、生命保険会社の都合なのだ。

まず、生命保険募集人に支払われるインセンティブ(成約手数料)等の、新規契約にかかる費用は、初期にその多くがかかり、それを長期にわたる保険料の支払いによって回収していくビジネスモデルになっているので、加入後早期に解約されると、単純に保険会社側が損なのだ。
(大体の保険商品はその経費は2年で償却するように設計されているようだ。その証拠に、ほとんどの保険商品は払済保険の適用を3年目以降とする場合が多い。)

だから、その「損」を加入者側に負担してもらおうというのが「解約控除」と呼ばれる解約ペナルティなのだ。
つまり、これによって保険会社にとっては「損」を被る事無く契約を履行できる。

よって、「生命保険の解約は損ですよ」というのは、本当の枕詞は”生命保険会社が”なのだ。
それを我々加入者は負担させられているという意識を持たなくてはならない。

そして、だからこそ払済保険という仕組みを理解し、活用する必要がある。
この仕組みは基本的に契約時に営業マンから語られる事は無いだろう。説明する義務の無い項目だからだ。
しかし、先の記事でも紹介した通り、この仕組みを使えば解約をする事無く、以降の支払いを止め、今まで積み立ててきた責任準備金を契約満了まで運用する事が出来るのだ。
つまり、3年目以降(大体の契約では)という縛りはあるものの、解約控除というペナルティを回避しながら、今まで積み立ててきた保険を維持し、保険の見直しを行う事が出来るのだ。

これで、個人年金保険等、積立を途中で止めれないという意識の中で、見直しを躊躇していた人は、心置きなくすぐに見直しを出来るのではないだろうか。

忘れてはならない事、それは保険商品を販売している人間は、そのほとんどが保険商品を販売する事で生計を立てている。ということだ。

だから、「保険商品はいらない」とは決して言わない。
そして、早期解約されると彼らに対してペナルティが加算されていくから早期解約を回避する為に、「解約すると損だ」という言葉を発する。

発しておいて何年かの後、必ず見直しを勧めてくる。それがまた新規契約(=インセンティブ)となるからだ。

一番いい保険に契約していても保険屋は保険を”契約”させるべく何度も営業をしてくる。
この事は当たり前の事なんだけど、どうしても当たり前の事過ぎて意識から消えてしまっている人が多いが意識しておいてほしい。保険は必要ないかもしれない(解約した方がいいかもしれない)という事を。

もちろん、専門家でもいいし、自分自身でもいいので、約款をしっかりと確認してみてほしい。
そして、加入している保険の状況、生活の状況は人それぞれなので、解約を勧めているわけではないという事を補足しておく。


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