保全・アフターサービスの重要性と各手続き、留意点2 ー保険の見直しは積極的に、でも解約は慎重にー

前回に続き、保険契約の保全・アフターサービスの重要性と各手続き、留意点の2回目。
契約が失効した場合は、一定の条件をクリアすると復活出来るが、解約するとその契約は復活で来ない。
保険の見直しはやった方がいいけど、解約時は慎重に判断しよう。
そして、契約についての手続き権利を有しているのは、被保険者ではなく、契約者である、という点はとても重要なポイントだ。

5.契約の失効と復活の手続き

失効 …猶予期間を過ぎても保険料の払込が無く、効力を失う事。保険契約が失効した場合、保険金・給付金の支払事由となる保険事故が発生しても支払は無い。

復活 ‥失効してから所定の期間内(通常は3年以内)で、被保険者の健康状態に異常がなく、保険会社の承諾を得て、滞っている保険料をまとめて払込み、契約をもとの状態に戻す事。この場合、保険料は契約時と変わらず、配当も継続する。

復活の手続きには、復活請求書(申込書)の提出と同時に告知書の記入、場合によっては診査が必要となる。新しい契約をする場合と同様の手続きを踏みながら、保険会社の承諾後に延滞保険料を払込する。

万一、失効してしまったときは以下の点に留意しよう。

  • 失効後は迅速に復活の案内をもらい、放置しないようにする
  • 契約者、被保険者は生命保険募集人と必ず面談し、復活の意思確認・同意確認をする
  • 復活の手続きの時には、復活に関する重要な事項の説明を受け、契約者の納得のもと必要書類に自署・押印をする。
  • 復活の意思が無い場合は、速やかに解除の請求を行う

6.解約とその手続き

契約者は、いつでも保険会社に申し出て契約の継続を打ち切る事が出来る。その時点で契約は消滅し、それ以降の保障は無くなる。
解約した場合、その契約に解約返戻金がある場合は払い戻される。その額は、通常の場合、払い込んだ保険料の合計より少ない。契約後、短期間の払込で解約すると、解約返戻金が全くない場合もある。
解約返戻金は、保険種類、性別、契約年齢、払込方法(回数)、経過年数、保険期間、保険金額などによって異なる。

解約手続き時の留意点は以下の通り

  • 解約請求者が契約者である事を確認する。解約請求が出来るのは契約者のみ。取引時確認を確実に行う
  • 解約以外の方法で対応出来ないかを確認する。契約者の解約理由によっては、解約せずに契約者貸付や払済保険等への変更などで対処可能な場合もある。生命保険募集人から別の対応方法を提案してもらい検討する。
  • 解約した場合のデメリットについて理解しておく。契約者または被保険者には保障がなくなり、今後新たに契約加入する場合は保険料が高くなり、健康状態の変化によっては加入出来ない事もある。解約返戻金は通常の場合、払い込んだ保険料の合計より少なくなる。
  • 契約者本人による請求書への自署・押印と必要な書類が揃っているか確認する。
  • 解約返戻金の支払について説明を受ける

7.契約者以外の人からの申し出対応

個々の保険契約に関する様々な手続きや契約情報についての照会は、基本的に契約の正当な権利者である契約者の意思にもとづいて行われる。
保険会社等の金融機関は、取引に関して知り得た情報を、正当な理由無に他に漏らしてはならないという守秘義務を負っている為、契約者の了解無に情報公開したことにより、顧客に損害が生じた場合は、不法行為としてその責任が問われてしまう。
そのため、配偶者や、親族であっても、契約者以外から「配当金」「貸付金」「解約返戻金」など契約情報について問い合わせがあった場合は、契約者本人への折り返しの電話による回答や文書(親展扱い)による回答など、対応は配慮される

もちろん、基本的に契約者貸付や解約の保全手続きは、配偶者や親族であっても契約者に代わって行うことは出来ない。
契約者自信が手続きできない特殊事情のある場合は、委任状等による正式な代理人としての手続きをとった上で、手続きを遂行できるが、この場合でも契約者本人の意思確認がしっかりできていることが条件となる。
また、手続きの種類によっては、契約者だけではなく被保険者の同意が必要な場合もある。

一言

と、言うことでいろいろ変更の手続きは、自分ひとりでは出来ないので、生命保険募集人の連絡先はしっかり把握しておきましょう。
特に保険事故が発生した場合は、迅速で正確な給付・支払い手続きが必要なるでしょうから、その時になって慌てないようにしたい。
そして、契約者以外からの申し出には保険会社は基本的に受付できない事になっていることも知っておかないと、立ち行かなくなることもあるかもしれない。
また、生命保険の場合、連絡するのは契約者ではなく保険金受取人(夫の場合は嫁)になるので、対象者にも知らしめておく必要があるだろう。
自らの意思で解約する場合はいいが、払込が出来ないほど追い込まれた状況でも、それが一時的であれば契約を継続出来るという仕組みは意外と知らない人が多いのではないかと思う。
まあ、そういう状況下になったら、保険の継続より、解約返戻金を現金でもらった方がいいと思うのではないかと感じるが、それは人それぞれだ。
何れにしても全ての処理は、生命保険募集人に問い合わせる事から始まる。


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