生命保険の役割とは? -生命保険は日本を支える超巨大産業ー

生命保険に加入を検討するにあたって、いろいろ昔勉強したので、自分の思う所を交えながら
まずはそもそも生命保険って何だ?って所から生命保険の仕組みについて紹介していきたいと思う。

このシリーズを読む事によって、そこら辺の生命保険募集人と同等もしくはそれ以上に生命保険というものを理解出来るようになると思うのでかなりのボリュームだがちょっとずつ読み進めてほしいと思う。

1.生命保険の起源

過去から人間は集落生活や大家族生活の中で、共同保障の工夫をしてきた生き物だが、近年になり産業が発達するなかで社会的分業が進み、核家族化が進んでしまった。
それ自体が悪いわけではないのだが、まだ女性は専業主婦というのが当たり前な時代だったので一家の主な収入源となる者が死亡した場合に残された家族の生活への影響が大きかった。そこで、相互扶助の理念によって助け合う生命保険が考えだされたのだ。
ちなみに、日本では慶応3年(西暦1867年)、福沢諭吉が欧米の保険制度を紹介した事から、明治時代になって生命保険会社が設立されたのが最初だそうだ。

2.生命保険の必要性

これについては今更語る必要もないが、もちろん、万が一の時為のリスクヘッジであろう。
しかし、病気や災害などによる死亡の場合の遺族保障、病気やケガに対する医療資金の確保や老後の生活を保障する方法として、子供の教育・結婚、住宅資金の確保など、実は幅広い用途がある。
相互扶助の精神から生まれ、危険が綿密に分析・計算された上で即座に大きな保障を得られる生命保険は「人間の英知の結晶」と言われている。オーバーだと思うけど。。。
僕個人としては、万が一のときの遺族保障と、医療保障くらいしかいらない、というかそれ以外は別の方法で資金を作った方がいいと思っている。

3.生命保険を必要とする社会的背景

一.核家族化と自己責任意識
先に述べた通り、核家族化に伴う自己責任(生活に必要な保障は自己の責任において準備すべき)という考えが広がった事
二.生活習慣病と災害
生活の欧米化に伴い、昔では考えられなかった生活習慣病や、交通事故、労働災害など死傷疾病の原因が多様化してきた事
三.老後に対する不安の増大
戦後、日本の平均寿命は劇的に増加したため、老後に豊かな生活を送る為に必要な資金の確保が重要な課題となっている事
※ちなみに、各年齢の人が将来平均して生きられる年数を「平均余命」、0歳児の平均余命を「平均寿命」という
平成23年時点の平均寿命は男性79歳、女性86歳である。将来は90歳を超えるなんていう説もあるし、定年60歳、65歳などというレベルではなくなってくる。
四.その他の保障制度
老後の生活、家族の生活を守る為の保障は
・個人保障(生命保険など)
・社会保障(国や地方自治体が行うもの)
・企業保障(企業が行うもの)
があるが、社会保障、企業保障に頼らずに自主的に保障をつけようとする動きが加速してきた事

・社会保障制度‥国民年金、健康保険、介護保険など国民に一定水準の生活を保障し、国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む事が出来よう社会政策として実施しているもの。最強の保険商品だが、世代間格差をはじめとする様々な問題が錯綜する中、「社会保障と税の一体改革」が叫ばれ、今後の存続すら危ぶまれている状況だと僕は思っている。たぶん、僕たちの世代は相当な支給額の減額と支給時期の後ろ倒しが待っているだろう。

・企業保障制度‥企業が従業員の福利厚生制度の一環として実施しているもの。退職金制度、弔慰金制度、財産形成制度などがある。厚生年金はすでに401Kになっていたりと、徐々にこちらも企業が保障を放棄し始めており、より自分の将来は自分で作らなければならない時代が来ているのだと感じる。

人間社会の中で”助け合い”の方法は「自助」「公助」「共助」があると言われているが、このうち所得が伸びず、また格差が拡大していく日本において「自助」だけでやりくり出来る人は少なくなるだろうし、頼りの「公助」はご存知のとおり国家レベルで財政が圧迫しており将来的に頼りになるか疑問であり、「共助」の考え方を持つ民間の生命保険が担う役割は日々増してきているのかもしれない。

4.生命保険の現状

民間生命保険は平成23年末現在で
・契約件数 : 1億8652万件
・契約高  : 1335兆円
・総資産  : 327兆円
・諸支払金 : 31兆円(保険契約に基づいた保険金受取人への何かしらの支払いの合計)
・世帯加入率: 90.5%
となっている。
超巨大市場だ。生命保険会社はさぞ儲かっているのかと思っていたけど、この後で述べる通りやはり契約者への支払い等普通の企業とは少し毛色が違う。
アンケートによると、契約者の3分の1以上の人が保障内容に充足感がない状況。原因の一つには、保険の営業マンに勧められるまま、商品が複雑なのでよく理解しないまま加入している事があげられるだろう。

一言

個人的には、生命保険といえども民間企業がサービスとして提供しているものだから、自由競争だし利益追求かと思っていたが、起こりと背景から、実は公的なイメージの方が強いという事を感じだのが意外だった。
それにしても、総資産327兆円とは。。。
平成25年度一般会計予算は約92.6兆円だぞ、、、どこまで巨大な産業なんだ。。。まあ、大体毎年流動する資産は40兆円前後らしいが、国家予算の半分くらいの産業規模か、比較対象がおかしいけど。
ちなみに、平成24-25年度の総合商社で72兆円、家電で60兆円、自動車、小売で52兆円、金融で47兆円規模です。

※ちょっと切り口が違いますが、日本の市場規模マップの図。
2014市場規模マップ
そして国内GDPは名目GDPで500兆弱、実質GDPで500兆強(うーん、デフレ(笑))となっており、つまりは国内で創出された付加価値の10%弱という金額を、保険に還流させているという事がわかる。そこから、いかに生命保険業界が日本の産業に対して重大な地位を占めているかがわかるだろう。
ちなみに消費税が1%上がると、大体税収は2〜2.7兆円増えるという試算が多くありますが、保険料も1%下げる努力をしたら、4000億円くらい浮くんだよな。


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